がん講演会 開催報告 平成21年11月14日(土)

開催日時: 平成21年11月14日(土) 午後1時30分~3時
開催場所:  福井県立病院 3階 講堂
演  題:  「がん患者の栄養管理-QOLの維持を中心に-」
講  師:  厚生連高岡病院 大村 健二 先生【講師プロフィール】 大学病院での研修医時代から外科・代謝栄養学に興味を持ち、がん細胞のアミノ酸代謝に関する研究で学位を授与された。その後、核酸代謝とそれに深く関与する葉酸代謝へと研究の中心を移し、抗がん剤の作用機序や効果予測に関する数々の知見を多くの後輩とともに発表した。臨床腫瘍医に人気のサイト「GI cancer-net 消化器癌治療の広場」の編集長を務めている。
概  要:
今回の講演会は、「がん患者の栄養管理-QOLの維持を中心に-」というテーマで開催し、県内のがん医療に携わっておられる、医師、看護師、コメディカル等の医療従事者の方々、約160名にご参加いただきました。 大村先生は、まず、「癌」という病気の特殊性について説明され、続いて、食品添加物の害や、食生活の欧米化により増えている癌があるということをお話されました。 続いて、癌症例にみられる体重減少などの栄養学的な異常、および、それらへの対処について説明されると共に、癌治療における癌化学療法の有効性、および、化学療法に対する栄養療法を施行する場合は、薬理学的支持療法等が適切に施行されていることが前提であることについて言及されました。 また、癌治療においては、体重減少を防ぐことが、患者のQOL維持上必要であり、早期の栄養学的介入が重要であることについても述べられました。 最後に、末期がん症例においては、栄養の投与や輸液が、かえって患者の苦痛を増すことがあり、徐々に輸液量や投与エネルギー量を減ずることが必要であることを説明され、患者さんの除痛に最善を尽くすことは当然であるが、残されて生きていくご家族の方の気持ちも大切にしなくてはならないことなどをお話され、講演を終えられました。