薬剤部

薬剤部からのお知らせ

最近のお薬に関する現状について

 近年、医薬品は医療先端技術の急速な進歩に伴って、効き目の優れた多くの製品が開発されています。その反面、重い副作用が現れたり、特殊な使い方をするお薬も増加しています。また、齢の患者さんが複数の疾患で複数の診療科にかかる場合が増加していることから、お薬の多剤併用等も問題となっています。お薬は適正な情報提供のもとで、正しく使用されることにより有効性と安全性を確保することができます。

 外来患者さんには院外処方せん発行による「かかりつけ薬局」でお薬の飲み合わせ(相互作用)のチェックや薬歴管理・服薬指導等を行う「医薬分業」が国の施策として行われています。一方、入院患者さんには病院の薬剤師がベッドサイドでお薬の服薬指導を行う制度が導入されています。

 また、わが国の急速な高齢化の進展により、国民医療費と患者さんの診療費自己負担が増加していく中で、国は値段の安いジェネリック医薬品(いわゆる後発医薬品)の使用を推進しています。このことは、患者さんの自己負担の軽減にもなります。

福井県立病院薬剤部の取り組みについて

 薬剤部においては、32名の薬剤師が患者さんの薬物療法の有効性と安全性を確保するため、医薬品安全使用業務手順書に基づき、院内で使用される全ての医薬品の適正使用に努めています。

 特に、ベッドサイドでのお薬の説明、ジェネリック医薬品の使用推進等を通じて、お薬の安全性の確保を最優先に考え、有効性と経済性を追求するとともに、患者さんへの的確な情報提供に努めています。

 また、医療安全、がん化学療法、感染対策、栄養サポートおよび緩和ケア等の医療チームの一員として薬剤師の職能を発揮しています。

電子メールを利用したお薬相談コーナー

 平成19年1月から、電子メールを利用したお薬相談コーナーを設置しました。お薬に関してわからないことや困ったこと等がありましたら、下記メールアドレスにお気軽に御相談ください。担当の薬剤師が責任を持って回答させていただきます。

(お薬相談メールアドレス:hp-yakuzai@pref.fukui.lg.jp)

患者さんへのお知らせ

 当院では、内視鏡診療や手術時に、ガイドライン等に基づき抗血栓薬(抗凝固薬や抗血小板薬など、血液をさらさらにするお薬)の休薬指示を行う場合があります。

 このため、抗血栓薬を服用していると考えられる患者さんには、お薬手帳や抗血栓薬の写真入りチラシ等により確認に努めているところです。

 つきましては、病院受診の際には、お薬手帳を持参し、医師・看護師に情報提供を行うようお願いします。

薬剤部の施設・業務等の概要について

(1)調剤室(調剤業務)

 調剤室では、内用薬と外用薬を作っています。医師が処方オーダリングシステムで入力した情報が薬剤部内の処方システムに送られてきます。薬剤部内の処方システムでは、処方内容の用法・用量やお薬の飲み合わせ(相互作用)等に問題が無いかのチェックが自動的に行われ、問題が発見された場合には、薬剤師が医師に処方内容の問い合わせを行っています。処方内容が適正であると判断されたら、全自動錠剤包装機(飲み忘れ等を防ぐために錠剤やカプセル剤を一包化する機械)や散薬監査システム(粉薬を正確に調剤するシステム)等を使って薬を作っています。

調剤室 散薬調剤システム 調剤室最終監査
処方監査システム 散薬調剤システム 最終監査
(2)注射管理室(注射薬払い出し業務)

 主に入院患者さんの注射薬を払い出しています。医師が注射オーダリングシステムで入力した情報が薬剤部内の注射システムに送られてきます。調剤室の処方システムと同様に、処方内容の用法・用量や相互作用等に問題がないかのチェックが自動的に行われます。処方内容が適正であると判断されたら、個人別注射薬自動払い出し機(患者毎の注射薬が自動的にトレーの中に払い出される機械)を使って注射薬を払い出しています。この機械を使用することにより、安全性と効率性が向上しています。

個人別注射自動払い出し機 注射管理室
個人別注射薬自動払い出し機 最終監査
(3)製剤室(院内製剤調製業務、抗がん剤レジメン管理・無菌調製業務)

 院内製剤とは、患者さんの状態・疾患の種類や程度・規格や包装単位が治療上適切でない等の理由により、市販されている製品では十分な対応が出来ない場合に製剤室で調製する製剤です。特定の患者さんや特定疾患の治療に必要な製剤で、患者さんのQOL(生活の質)向上等に役立っています。

 がんの薬物療法を行う場合、医師は患者さん各人の状態にあわせて抗がん剤の投与量や投与期間・間隔などを決めます。(これを「レジメン」といいます)製剤室では、患者さん毎に医師が選択したレジメンを監査・管理しています。そして適正なレジメンであると確認された場合には、衛生状態が保障された無菌室内で抗がん剤をより安全に混合調製しています。

院内製剤調製業務 抗がん剤無菌調製
院内製剤調製業務 抗がん剤無菌調製
(4)医薬品情報管理室(医薬品情報収集提供業務、お薬相談窓口)

 お薬の有効性と安全性を確保するためには、的確な情報収集と提供が必要です。医薬品情報管理室では、厚生労働省や製薬会社・学会等からのお薬に関する情報をインターネット等を利用して収集・分析して、医師・看護師等の医療スタッフや患者さんに提供しています。また、中央診療棟1階の「お薬相談窓口」では、来院された患者さんのお薬に関するご相談を受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。

医薬品情報管理室
製薬会社担当者からの情報収集
(5)事務室(薬品在庫管理業務、麻薬等管理業務等)

 購入した医薬品の在庫管理や法律で定められた麻薬等の管理を、在庫管理システムと麻薬管理システムを利用して行っています。これらのシステムを利用することにより適正で効率的な管理ができるようになっています。

 また、福井県の災害拠点病院(基幹災害医療センター)として、大規模な災害等が発生した場合の災害時用医薬品の備蓄も行っています。

薬品在庫管理システム
薬品在庫管理システム
(6)お薬相談窓口・時間外の院内処方薬のお渡し

 お薬に関してわからないことや困ったこと等に対しての相談窓口を設置しておりますので、お気軽にお声掛け下さい。また、時間外に受診した外来患者さんに院内処方薬をお渡ししています。

(7)病棟等(薬剤管理指導業務)

 薬剤管理指導業務とは、薬剤師が病棟で入院患者さんに対してお薬の説明(服薬指導)を中心として行なう業務です。薬歴を作成して薬の相互作用等を未然に防止したり、医師・看護師・栄養士等と協力してチーム医療の推進に努めています。また、患者さん個々の薬物療法に関して医師に情報提供等を行い、処方設計支援も行なっています。

病棟での入院患者さんへの服薬指導
病棟での入院患者さんへの服薬指導
(8)がん医療センター薬剤管理室

 がん医療センターではがん治療専門の薬剤師が常駐し、抗がん剤等の薬剤について患者さんへの説明を行うとともに、その他のお薬に関しての相談も受け付けています。また、かかりつけの保険薬局で受け取られるお薬についても、当院の薬剤師との連携体制ができていますので、お気軽にご相談ください。

(9)治験管理事務室

 治験施設支援機関(SMO:Site Management Organization)と連携して、「治験」の受託研究についての管理運営を行っています。

治験のページ

 当院では新しい薬を開発するために必要な「治験」を行っています。治験は、国の定めた省令(GCP:Good Clinical Practice)に基づき日本全国で実施されています。厚生労働省の研究班等も含めた先進的な取り組みを行っており、患者さんにご協力を依頼する場合がありますので、よろしくお願いします。
*治験の概要
 ■治験ってなに?
*薬が誕生するまでの工程
 ■薬が誕生するまで
 ■治験の流れ
治験のQ&A
 ■Q1治験参加のメリット・デメリットは?
 ■Q2治験に参加していて、途中でやめることはできますか?
 ■Q3プライバシーは守られますか?
 ■Q4CRC(Clinical Research Coordinator)は何をしてくれる人ですか?
 ■Q5外国で一般に使われている薬の中に、日本では使えない薬が沢山あるって本当ですか?
*当院で実施中の治験
 ■現在の治験
   詳細情報

  ①腎性貧血(保存期) 

  ②腎性貧血(保存期) 

  ③腎性貧血(透析期)

  ④市中肺炎

  ⑤呼吸器感染症
 *当院の実施体制
 当院では各診療科で治験を行っています。またがん医療センターの外来化学療法室(20床)では、抗がん剤の治験が実施できます。
 がん医療センターの「治験への取り組み」pagelink
  ■実施体制
  ■診療実績pagelink
  ■臨床検査 当院の基準値pagelink
          なお精度管理は、日本医師会・日本臨床検査技師会の精度管理調査等に積極的に参加し精度管理の向上に努めています。
*治験・製造販売後調査の申請手続き
 【治験】
  ■申請手続きについて
  ■福井県立病院治験に関わる業務手順書
 【製造販売後調査】
  ■申請手続きについて
  ■福井県立病院受託研究業務手順書
  ■受託研究様式word
*治験薬等委員会(IRB:Institutional Review Board)とは?
 治験が科学的・倫理的に正しく実施できるか、またできているかを審査する委員会で。この委員会は、医薬品の開発に携わる医師や製薬企業等から独立した第3者機関で、医学・歯学・薬学等の専門家だけでなく、専門外の人や病院と利害関係が無い人も必ず参加して、患者さんの人権保護と安全確保の観点から公正に審査しています。なお当院で行っている治験は、全てこの委員会で承認を得ています。
 名称:福井県立病院治験薬等委員会
 設置者:福井県立病院院長
 種類:治験審査委員会
  ■福井県立病院治験薬等委員会業務手順
  ■福井県立病院治験等の情報を公開するための手順書
*治験薬等委員会
  ■原則として、毎月第一水曜日開催
   次回の開催:平成29年7月5日
   なお資料の提出期限は2週間前です。
  ■治験薬等委員会委員名簿
  ■治験薬等委員会議事録