小児科

小児科の紹介・特色

主任医長:津田 英夫
主任医長:津田 英夫

 本院小児科はいくつかの小児診療の機能の特徴を持ち、福井県小児医療の中心機関としての機能を担っています。
 周産期医療の面では、福井大学医学部附属病院とならび、福井県の2つの総合周産期母子医療センターの一つとして、新生児集中医療室(NICU 12床)やその後方病室(GCU 6床)に年間170人前後の新生児入院数をうけいれています。福井県で生まれた、ハイリスク新生児や、出生時体重1,000g未満の超低出生体重児などを受け入れ、新生児の養育を含む総合的な診療を行っています。また早急な外科手術が必要な新生児に対し、手術対応が可能な施設としての体制が整っています。
 これらの新生児の退院後、発達相談や健診を行う一方、地域での育児支援にも関わっています。県内の周産期医療情報ネットワークの中心として、他の周産期センターや、地域産婦人科との間で、新生児診療用の空床や受け入れ状況などの情報伝達を行っています。周産期医療の教育・研修の目的で、県内各地にて新生児の救命講習も続けています。
 本院小児科には年に約1,000人小児が入院しますが、その半数は救急外来からの夜間、休日での入院です。本院は、24時間365日小児科救急医療の提供を行っております。また、本院は福井県唯一の3次の救急救命センターであることから、呼吸障害など生命が危ぶまれるようなこどもや、他院では管理しかねる重症のこどもの患者さんを集中治療室(ICU)などで診療する、小児ICU(PICU)の役割も担っています。入院当初の救急救命医療の時点から、退院時の状況をも視野にいれて治療計画をたて、実地診療に誠心誠意あたっています。これにはリハビリや心理的サポートという面への配慮もかかせず総合的なチーム医療が必要で、本邦の中でも一流の水準を保っています。またこれらは、小児科のみならず、救急診療部や他の診療科などとの密接な連携のもとに行えることであり、その連携のよさが救急対応の大きく寄与しています。
 一般小児科外来は、県内全域の各医療機関からの紹介を中心に診療しています。診療対象はこどもの通常の感冒、感染症から、こどものリウマチ、腎臓病などの難病、糖尿病などの内分泌疾患、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患、子育て相談や親御さんの育児不安に至るまで対応しています。また、県内の他の医療機関では対応しかねるような病気の、予防接種や海外渡航前の予防接種の相談も行い、ワクチン接種を行っています。
 近年、摂食障害などの心身症の相談も多く、カウンセリングを含む心理相談の体制も整えています。また隣接する福井県こども療育センターと協働して、障害児の医療や、その子供たちの救急時の対応や、レスパイト入院も行っています。
 平成28年4月から、高度先進医療である陽子線治療が小児悪性腫瘍に対して保険適応となり、福井県立病院は小児に陽子線治療が行える全国でも指折りするような数の少ない施設の一つとなりました。本院小児科では、本院陽子線がん治療センター、福井大学病院小児科とも密接な連携をとり、陽子線治療を行う体制を整えています。
 福井県での今後の救急医療を担う若い医師の育成に、小児科だけではなく全病院挙げて取り組んでもいて、初期研修制度の導入以来、長く北陸では唯一のフルマッチを続けてきました。本院小児科では初期研修制度開始前から1年次の研修医を受け入れてきました。また、2006年に院内の初期研修医を対象に始めた小児救急研修・講習も、2010年からは院外からの医師、看護師の参加をうけいれ、救急シミュレーションコースを受講された方の数は、福井県内で300人をこえました。福井大学や、県内の他の医療機関とも連携しつつ、小児科専門医取得などの小児科医としてのキャリアアップにつながるだけではなく、地域に貢献できるような小児科医を育成することが重要と考え取り組んでいます。
 このような本院の特徴を生かした取り組みが、病気や障害の有無にかかわらず、福井県のこどもたちの成長や育成に役立つことと信じて取り組んでいます。

診療(手術)実績

1)過去5年間の、福井県立病院母子医療センターの小児科入院数の動向(単位:人)

平成 23年 24年 25年 26年 27年 合計 年平均
出生時体重-999g 8 9(2) 11 11(2) 16(1) 55(5) 11.0
1000-1499g 18 25(2) 16(1) 10 12(1) 81(4) 16.2
1500-1999g 33(1) 34 20 23 22 132(1) 26.4
2000-2498g 48(1) 26 30 33 34 171(1) 34.2
2500g以上 64(2) 71(1) 60 73(1) 59(1) 327(5) 65.4
3ヶ月までの乳児 1 3 1 0 1 6 1.2
合計 172(4) 168(5) 138(1) 150(3) 144(3) 772(16) 154.4
人工呼吸管理 47 55 42 52 56 252 50.4
母体搬送 42 36 24 31 44 177 35.4
新生児搬送 40 28 32 41 20 161 32.2
*1:出生時体重別の( )内は死亡数を表し、このうちに新生児死亡を含む

2)過去5年間の、小児科外来患者数、母子医療センター以外への入院数の動向(単位:人)
   小児科ICU管理数

平成 23年 24年 25年 26年 27年 合計 年平均
小児科受診 17585 17005 16272 15684 14630 81176 16235
救急の小児科受診 4730 4635 4431 4360 4036 22192 4438
小児科入院 1159 1018 925 912 949 4963 993
救急からの入院 602 563 509 552 527 2753 551
16歳未満ICU入院 25 20 27 33 22 127 25.4
救急からICU入院 23 18 16 20 18 95 19.0
人工呼吸管理 21 17 18 21 18 95 19.0

対象疾患名

早産児、低出生体重児から16歳未満までの、小児患者全般の疾病

医師紹介

外来担当医師表

施設認定

日本小児科学会認定、小児科専門医研修施設

日本小児科学会、専門研修基幹施設

日本周産期・新生児医学会認定、周産期新生児専門医研修施設

日本アレルギー学会準教育認定施設

お知らせ

小児科一般外来は完全予約制で行っています。