呼吸器内科

呼吸器内科の紹介

○胸部異常陰影や肺がんの診療 

 当科の最も多い診療は胸部異常陰影の精密検査です。肺がんを心配されて多くの患者さんがご紹介されますが、受診当日に胸部CTまで撮影し説明できるようにしています。疑わしい時には可能な限り320列CTを利用して、600枚にもおよぶ薄切りCT画像から仮想内視鏡画像を作成します。その仮想画像をガイドとして、気管支鏡を病変近くまで正確に短時間に誘導し、診断率を向上させています。

 その他の診断方法としては、蛍光気管支内視鏡による狭帯域光観察(NBI)や直径2.8mmの極細径気管支鏡、ガイドシースを用いた気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)を用いて、診断の向上を図っております。以前は診断が難しかった気管・気管支周囲の病変やリンパ節腫大などを、コンベックス走査式超音波内視鏡(EVUS-TBNA)で診断しています。それでも診断がはっきりしない場合は、放射線科と協力してCT撮影をガイドとした経皮的針生検や、外科に紹介して胸腔鏡下肺生検を行っています。胸腔内に水が溜まった方に対しては、局所麻酔下での胸腔鏡検査を行っています。
図1

 その後、呼吸器内科、外科、放射線科、核医学科、陽子線がん治療センターの各医師が定期的に集まり(カンファレンス)肺がん患者さんについて相談・検討し、治療方針を決定しております。そして、手術可能な患者さんは当院の呼吸器専門外科に紹介し、残念ながら手術できない患者さんは当科で抗がん剤治療や放射線治療を行っています。

 その際に、いろいろな放射線治療が受けられるのが当科の特徴です。通常の放射線治療や抗がん剤と放射線を併用した化学放射線療法に加えて、動体追跡体幹部定位放射線治療、気管腔内照射、さらには陽子線治療が受けられます。

図2図3

 

 抗がん剤の外来治療を希望されましたら、がん医療センター内の外来化学療法室での治療も可能です。緩和ケア病棟での療養・治療をご希望の時には、スムーズに転棟出来るように心の準備のお手伝いをしています。

肺炎の診療・肺結核の診療

 次に多いのは肺炎を中心とした呼吸器感染症です。患者さんの希望に添えるように、できるだけ早く復帰できるように、積極的にグラム染色で初期診断を行い、クリニカルパスを利用して治療を行っています。呼吸器集中治療室(RCU)を有しているのも特徴で、呼吸状態が悪化すれば転室して通常の人工呼吸器に加えてマスク式陽圧人工呼吸(NPPV)を積極的に使用することで、患者さんの苦痛軽減を図りながら厳重な呼吸管理が行えます。さらに10床結核病床を持ち専門的な診療を行っております。
図4

○咳の診療・喘息の診療

○慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性呼吸不全の診療

○無呼吸の診療

 外来には、たくさん咳を訴える患者さんが受診されます。2週間以上咳嗽が続き、なかなか止まらない場合にはご相談ください。喘息の新しい検査方法として、呼気中の一酸化窒素(NO)の濃度を測定して、気道炎症の程度をみることができます。当科も平成26年より導入しております。
図5

 慢性的な酸欠がみられる患者さんには、呼吸リハビリテーションの指導や在宅酸素療法(HOT)の導入も行っています。

 日中の眠気が強い方や家族からいびきがひどいと指摘された方は、当科が窓口で睡眠時無呼吸症候群の診断・治療を行っています。簡易型測定器を用いた外来診断も積極的に行っていますので、是非、検査を受けてください。

診療(手術)実績

  平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
新入院患者数 883 936 957 1042 995
平均在院日数 15.6 14.9 13.4 13.4 14.7
紹介率 93.3 92.4 93.9 95.8 101.3
逆紹介率 142 133.2 125.6 144.4 210.6
集中治療室入院数 59 33 39 39 30
緩和ケア病棟入院数 40 40 37 41 47
結核患者入院数 37 29 22 27 19
呼吸器内視鏡件数 118 141 117 184 147

疾患別入院患者数(主傷病で集計)

疾患別 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
気管支・肺の悪性疾患(肺がん) 325 421 421 460 443
感染性肺炎(誤嚥性肺炎を除く) 82 84 79 87 90
誤嚥性肺炎 61 41 49 44 49
結核(疑いを含む) 38 31 23 25 26
非結核性抗酸菌による感染症 17 14 13 24 13
間質性肺疾患 37 39 23 33 43
気胸 42 35 47 59 53
気道出血 4 14 4 13 6
気管支喘息 25 22 36 40 25
睡眠障害 10 16 12 15 23
その他 242 219 250 242 249
合計 883 936 957 1042 1020

対象疾患名

肺がん、胸膜中皮腫、肺炎、肺化膿症、肺結核、肺非結核性抗酸菌症、胸水疾患、気管支喘息、咳喘息、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、間質性肺炎、過敏性肺臓炎、肺サルコイドーシス、急性呼吸不全、慢性呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群、遷延性咳嗽、慢性咳嗽

医師紹介

外来担当医師表

施設認定

日本呼吸器学会認定研修施設

日本呼吸器内視鏡学会認定研修施設

日本感染症学会認定研修施設

お知らせ

当院には結核病棟があります。