ICT(感染対策チーム)

県立病院感染対策チーム(以下ICT)の紹介

はじめに

 感染管理とは医療施設、介護施設、住宅ケアなどにおける全ての人々を感染から守るための組織活動です。具体的には、疫学的視点を持ち、サーベイランスという手法を用いて、院内に発生する感染にまつわる事象について、その分布及び決定因子に関するデータを継続的かつ組織的に収集、分析、解釈し、そのデータから、人、場所、時間を基本に集団としての問題を捉えることです。そして医療関連感染減少という目標に向かい、問題解決に必要なハード、ソフト面の補充・強化をするよう働きかけることです。

感染制御チーム(Infection Control Team)とは

 院内感染等の発生防止に関し、迅速かつ機動的に活動することを目的としてH14年度に院内感染予防対策委員会の下部組織として結成された、感染対策チームのことです。メンバーは医師6名、看護師12名、検査技師2名、薬剤師2名、事務1名で構成されています。

感染制御チーム(ICT)会議

 リアルタイムに発生する感染対策上の問題に関して、月2回、第1、第3木曜日に会議を行っています。会議後は院内をラウンドして、感染対策に関する現状の把握やスタッフへの注意喚起を行っています。

リンクナースとは

 患者や医療従事者を感染から守るために、感染制御チーム(ICT)と協力して感染防止活動を各所属で実践する看護師のことです。委員は各所属1名、合計26名で構成しています。リンクナースの役割として、各病棟の感染対策上の問題点を抽出する、ICTとの連携・情報交換を行う、院内感染に関する知識の取得に努める、病棟スタッフに対して感染防止教育を実施する、ICTと協力して院内感染サーベイランスを実施する、病棟スタッフの職業感染防止の窓口となる、現場での感染対策のモデルとなる、現場へ感染対策の方針を周知させるために啓発活動を行う、などがあります。

感染リンクナース委員会とは

 病院内の感染管理活動を各所属に浸透するために、H16年に結成されました。3ヶ月に1回会議や病棟環境ラウンドを行っています。各々、年間個人目標を立て、各所属の感染防止対策の改善、意識向上を行っています。

ICT活動内容

  • 耐性菌サーベイランス(MRSA、緑膿菌など)血流感染サーベイランス。
  • 手術部位感染サーベイランス、人工呼吸器関連肺炎サーベイランス。
  • 衛生的手洗いの遵守活動。
  • 感染患者の隔離対策や感染性危険物の取り扱いに関するアドバイス。
  • ICTラウンドによるMRSA発生場所の感染対策のチェック。
  • ICTニュースの発行、効果的な感染対策の掲示。
  • ICU、NICUのMRSA監視培養動向調査。
  • 感染リンクナース委員会の運営。
  • 医療関連感染症発生状況の把握とアウトブレイクの早期発見、早期対応。
  • 医療関連感染に関する教育啓発活動の実施。感染対策に関する院内研修会の実施。
  • 感染防護用具(PPE)の選択。必要物品の供給に関するアドバイス。
  • 院内感染対策マニュアルの作成、改訂など。
  • エボラ出血熱などの1類感染症患者来院を想定したシミュレーション(写真)

 今後も今までの活動を継続しながら、効率的でより質の高い活動になるよう心がけていきたいと考えています。