その他のがん

 当センターの治療基準は、まだ作成されていませんが、他の陽子線治療施設で、既に実施されている膵臓がん、食道がん、悪性軟部腫瘍に対して、当センターでも、他施設の治療法を参考にして、陽子線治療の対象としています。
 陽子線治療が実施できるかどうかは、それぞれの病状によって変わりますので、詳しくは、当センターまでご相談ください。主治医からの紹介状と画像検査データを見せていただければ、陽子線治療の可能性について具体的にお話することができます。
 ただし、陽子線治療の対象となると判定された場合でも、治療基準が作成されていない新しい疾患については、福井県立病院においてがん治療に関係している、各科の医師、看護師等が集まって治療法を話し合うキャンサーボードで討議し、了解が得られることが条件となります。
 胃がんや大腸がんは、蠕動運動のため、いつも同じ場所に固定することができず、また、正常の消化管は放射線に弱く、大量に照射すると穴があいてしまうといった副作用が起こる危険性が高くなるので、残念ながら、陽子線治療の対象とはなりません。
 乳がんの陽子線治療については、現在、研究を進めています。年齢等の基準がありますが、条件に合致する場合には臨床研究として乳がんの陽子線治療をお受けいただけます。

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