小児腫瘍

小児腫瘍に対する陽子線治療のメリット

 X線治療では、腫瘍細胞だけでなく、成長過程にある子どもの体の正常細胞にもダメージを与えるため、腫瘍の治療後、何年もたってから発症する晩期合併症に苦しめられることがあります。また、放射線が照射された部位から、新しく腫瘍が発生してくる危険性もあります。

 一方、陽子線治療では、その特性により、エネルギーのピークをがん病巣に合わせることができるため、周囲の正常組織への照射を抑え、がん病巣に集中して照射することができます。これにより高い治療効果が実現できるとともに、正常組織への障害を少なくし、身体の機能や形が損なわれることを、おさえられると考えられています。

 治療後にも成長し、長い人生を生きる子どもにとって、周囲の組織へ影響の少ない限局した照射をすることができる陽子線治療は、成人以上にメリットの高い治療となっています。

当院における小児腫瘍に対する陽子線治療

 平成28年4月1日より、小児腫瘍が保険適用となりました。患者さんの状態に応じて、当院の小児科医に加え、福井大学医学部附属病院の小児科(血液・腫瘍部門)との密接な連携体制により、陽子線単独治療の他、化学療法をはじめとした他の併用治療等、様々な治療方法の検討を行いながら、最適な治療を行っていきます。

 当センターにて陽子線治療を希望される患者さんは、必要に応じて事前に福井大学医学部附属病院での診察が必要な場合もあります。また陽子線治療終了後の経過観察においても、福井大学医学部附属病院の小児科(血液・腫瘍部門)の診察を併せて、お受けいただく場合もあります。

 まずは、当センターの相談専用ダイヤル(0776-57-2981)にお問い合わせください。

 小児腫瘍に対する陽子線治療体制の概要(陽子線治療の流れ)