心臓血管外科

最終更新日:2019年6月12日

No Refusal Policyによる緊急受け入れ体制
 緊急受け入れ要請は断りません。急性A型大動脈解離や大動脈瘤破裂などの緊急症例がございましたら休日、夜間を問わずいつでもご連絡ください(24時間365日)。設備の充実により緊急ステントグラフト治療も可能です。

緊急連絡先

時間帯 連絡先
平日 代表(0776-54-5151) → 心臓血管外科 西田 聡まで
休日・夜間 代表(同上) →  救急部まで(心臓血管外科担当医に連絡が届きます)

<福井県立病院>
住所:〒910-8526 福井県福井市四ツ井2-8-1
電話:0776-54-5151(代表)
FAX:776-57-2945

心臓血管外科の紹介・特色

新着情報

2019年6月12日 ホームページをリニューアルしました。
2019年1月  4日 診療実績を更新しました。

当科の特色

 最大の手術効果を安全な方法で引き出すという方針で、日夜心臓血管外科の診療にあたっています。

効果的で低侵襲な心臓手術

 効果的で質の高い手術を行うとともに、できる限り体に負担をかけない“低侵襲手術”を行うことに力を入れていま。冠動脈バイパス術では、長期開存が期待できる内胸動脈を中心とした動脈グラフトを有効に使用することを基本としています。体外循環の使用は患者さんの状態に応じて決定しておりますので、オフポンプ手術・オンポンプ手術の両方に習熟しています。弁膜症においては積極的に自己弁を温存する形成術を行っています。特に、僧帽弁閉鎖不全症では右小開胸から形成術(MICS)を行うことも可能です。

対応可能な術式

 心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ手術)
 右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)
 自己弁温存大動脈基部置換術(David手術) など

両側内胸動脈を用いた冠動脈バイパス術

 左主幹部および2枝病変に対して両側内胸動脈を使用した冠動脈バイパス術を行った。左内胸動脈を左前下行枝に、右内胸動脈を左回旋枝に吻合した。


動脈グラフトを用いた心拍動下冠動脈バイパス術

 3枝病変に対して動脈グラフトのみを使用したオフポンプ冠動脈バイパス術 4枝を行った。左内胸動脈を左前下行枝に、橈骨動脈を第一対角枝に、右胃大網動脈を右冠動脈と左回旋枝の2ヶ所に吻合した。

 

僧帽弁形成術①

 感染性心内膜炎による後尖の腱索断裂に対して形成術を行った。逸脱部は縫縮し、人工弁輪を装着した。

 

僧帽弁形成術②

 前尖の腱索延長に対して人工腱索を設置した。

 

僧帽弁形成術③

 バーロー症候群(Barlow’s syndrome)に対して形成術を行った。後尖を縫縮し、前尖に人工腱索を設置した。

 

右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)

 胸骨を切開しないため早期の社会復帰が可能となる。美容的な意義も大きい。心臓を右側から見ることになるため僧帽弁の手術ではたいへん視野が良好となる。

 

自己弁温存大動脈基部置換術(David手術)

 大動脈基部瘤・大動脈弁閉鎖不全症に対してDavid手術を行った。自己の大動脈弁を温存しながら大動脈瘤を切除し、人工血管を大動脈弁に覆いかぶせるように縫着した。自己弁を温存することでワーファリンの内服から解放されることになる。

 

心臓弁膜症の外科治療

 コンパス 平成29(2017)年春号43号(PDF)より。
 代表的な2つの手術、僧帽弁形成術と大動脈弁置換術について解説しています。
コンパス 平成29年春号43号 弁膜症コンパス 平成29年春号43号 弁膜症

金沢大学先進総合外科との強力な連携

 難易度の高い手術を成功させるには大学病院との連携は欠かせません。金沢大学先進総合外科教授の竹村 博文は福井市出身であり、特に当院とは緊密に連携をとっています。弁形成術をライフワークとしており、右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)や大動脈弁形成術の開発・普及に取り組んでおります。難易度の高い手術であっても、連携のもと当院で手術を行います。
 近年、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)や僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル的僧帽弁形成術(MitraClip)といったように心臓弁膜症の領域でもカテーテル治療が積極的に行われるようになってきました。開胸することなく、心拍動下にカテーテルを用いて人工弁やクリップを心臓に留置するまったく新しい治療法です。年齢や体力の低下を理由に手術を諦めていた方に対する新たな選択肢となります。最新の治療法を積極的に取り入れてまいります。

ハイブリッド手術室を活用したハイクオリティな大動脈瘤手術

 2009年よりステントグラフト治療に積極的に取り組んだ結果、手術総数が300例に到達し、2017年に福井新聞で紹介されるに至りました。2018年4月からは最新型の放射線透視装置を完備したハイブリッド手術室で手術を行うようになり、今まで以上に精度の高い治療を提供できるようになりました。当院は胸部ステントグラフト指導医が在籍する福井県唯一の施設であり、その債務は大きいと言えます。

対応可能な術式

 ステントグラフト治療
 大動脈瘤破裂に対する緊急ステントグラフト治療 など

大動脈瘤にカテーテル

 2017年8月10日の福井新聞より。
 当科のステントグラフトを用いた大動脈瘤治療が紹介されました。

 

胸部大動脈瘤治療にも低侵襲化の波

 コンパス 平成28(2016)年冬号42号(PDF)より。
 ステントグラフトを使用した大動脈瘤手術について解説しています。
コンパス 平成28年冬号42号 大動脈瘤コンパス 平成28年冬号42号 大動脈瘤


間もなくスタート! ハイブリッド手術室

 コンパス 平成30(2018)年春号47号(PDF)より。
 2018年4月より運用を開始したハイブリッド手術室を紹介しています。
コンパス 平成30年春号 47号 ハイブリッド手術室コンパス 平成30年春号 47号 ハイブリッド手術室

胸部大動脈瘤ステントグラフト治療

 遠位弓部大動脈瘤に対してステントグラフト治療を行った。大動脈瘤が分枝の近くにあったため、あらかじめ右頚動脈から左頚動脈・左鎖骨下動脈にバイパスを作成し、ステントグラフトをより中枢に留置した。


腹部大動脈瘤ステントグラフト治療

 造影剤アレルギーがあったため、炭酸ガスを用いて腹部大動脈瘤のステントグラフト治療を行った。ハイブリッド手術室の透視装置では、炭酸ガスであってもこのような鮮明な画像が得られる。


緊急ステントグラフト治療

 腹部大動脈瘤破裂に対して緊急でステントグラフト治療を行った。ステントグラフトの留置により血行動態は安定した。経過とともに後腹膜血腫は消退し、大動脈瘤は著明に縮小した。


総合病院の強みを活かした治療、30の診療科による集学的治療

 われわれの強みは何といっても総合病院であることにあります。循環器内科だけでなく麻酔科、放射線科、腎臓内科等と連携し、各分野で高い水準の医療を提供しています。スタッフ、設備の充実は総合病院の利点です。

○連携科での主な実績
 循環器内科医 8名、カテーテル治療 年間450件!
 麻酔科医 6名、全身麻酔 年間3000件!
 放射線科医 5名、カテーテル治療 年間300件以上!
 腎臓内科医 4名、透析台数 32台!

対象疾患

①虚血性心疾患
 狭心症、心筋梗塞、左室瘤など

②心臓弁膜症
 大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症など

③不整脈
 洞機能不全症候群、房室ブロック、心房細動、心室頻拍など

④先天性心疾患
 心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存症、ファロー四徴症など

⑤大血管疾患
 大動脈解離、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、大動脈損傷など

⑥末梢動脈疾患
 閉塞性動脈硬化症、バージャー病(閉塞性血栓血管炎)、末梢動脈瘤など

⑦その他
 心臓腫瘍、心内血栓、心タンポナーデ、収縮性心膜炎など

スタッフ

氏名(職名) 経歴 専門医・指導医、学会活動
西田 聡
にしだ さとる
西田 聡
(常勤)
1996年 金沢大学先進総合外科
2001年 岡山大学心臓血管外科
2005年 インドネシア国立心臓血管センター小児心臓外科
2005年 東京医科大学心臓外科講師
2008年 現職

外科専門医
心臓血管外科専門医(修練指導者)
日本心臓血管外科学会国際会員
循環器専門医
胸部ステントグラフト指導医
腹部ステントグラフト指導医
血管内レーザー焼灼術実施医
ICD/CRT研修修了者

西田 佑児
にしだ ゆうじ
西田 佑児
(常勤)
2003年 金沢大学先進総合外科
2004年 横浜栄共済病院心臓血管外科
2014年 医療法人社団高邦会 高木病院 心臓血管外科
2017年 現職

外科専門医
心臓血管外科専門医
脈管専門医
胸部・腹部ステントグラフト実施医
ICD/CRT研修修了者

中堀副医長

なかぼり ひろき
中堀 洋樹 
(常勤)

 

2014年 金沢大学先進総合外科
2017年 富山赤十字病院  心臓血管外科
2019年 現職
  腹部ステントグラフト実施医

takemuraたけむら ひろふみ
竹村 博文
(金沢大学教授)

1985年 金沢大学先進総合外科
1998年 ニュージーランドGreen Lane病院
2003年 岐阜大学高度先進外科学教授
2015年 金沢大学先進総合外科教授
日本外科学会指導医
日本胸部外科学会指導医
心臓血管外科専門医(修練指導者)
循環器専門医
国際心臓胸部外科学会 (faculty)
米国胸部外科学会(international member)
アジア心臓血管外科学会(active member)
欧州心臓胸部外科学会(active member)

施設認定

心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設
外科専門医制度修練施設
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
胸部および腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設

週間予定



外来
西田 (初・再診)
手術 外来
西田 (初・再診)
西田 (再診)
手術 外来
西田 (初・再診)

手術 手術 手術※

※毎月第1金曜午後はペースメーカー専門外来となっており、手術は行っておりません。

診療(手術)実績

(件数)
心臓血管外科手術実績 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
心臓・胸部大血管手術
(胸部ステントグラフト)
54
(6)
87
(18)
74
(8)
84
(11)
77
(14)
99
(14)
腹部大動脈瘤手術
(腹部ステントグラフト)
51
(40)
58
(45)
54
(31)
37
(18)
49
(32)
43
(28)
末梢動脈手術 17 16 14 18 17 20
末梢動脈カテーテル治療 26 24 30 7 11 11
ペースメーカー手術 57 57 47 48 20 22
内シャント手術 160 141 144 177 136 102
下肢静脈瘤 50 50 57 48 47 22
その他 28 27 29 30 15 29
合計 443 460 449 449 372 348

医師紹介

外来担当医師表