心臓血管外科
No Refusal Policyによる緊急受け入れ体制
緊急受け入れ要請は断りません。急性A型大動脈解離や大動脈瘤破裂などの緊急症例がございましたら休日、夜間を問わずいつでもご連絡ください(24時間365日)。設備の充実により緊急ステントグラフト治療も可能です。
緊急連絡先
| お問い合わせ先 | 福井県立病院 〒910-8526 福井県福井市四ツ井2-8-1 |
|---|---|
| TEL(平日) | 0776-54-5151(代表)→ 心臓血管外科 西田 まで |
| TEL(休日・夜間) | 0776-54-5151(代表)→ 救急部まで(心臓血管外科担当医に連絡が届きます) |
| FAX | 0776-57-2901(地域医療連携推進室) |
紹介・特色
最大の手術効果を安全な方法で引き出すという方針で、日夜心臓血管外科の診療にあたっています。
効果的で低侵襲な心臓手術
効果的で質の高い手術を行うとともに、できる限り体に負担をかけない“低侵襲手術”を行うことに力を入れていま。冠動脈バイパス術では、長期開存が期待できる内胸動脈を中心とした動脈グラフトを有効に使用することを基本としています。体外循環の使用は患者さんの状態に応じて決定しておりますので、オフポンプ手術・オンポンプ手術の両方に習熟しています。弁膜症においては積極的に自己弁を温存する形成術を行っています。特に、僧帽弁閉鎖不全症では右小開胸から形成術(MICS)を行うことも可能です。
対応可能な術式
- 心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ手術)
- 右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)
- 自己弁温存大動脈基部置換術(David手術)
など
両側内胸動脈を用いた冠動脈バイパス術
左主幹部および2枝病変に対して両側内胸動脈を使用した冠動脈バイパス術を行った。左内胸動脈を左前下行枝に、右内胸動脈を左回旋枝に吻合した。
動脈グラフトを用いた心拍動下冠動脈バイパス術
3枝病変に対して動脈グラフトのみを使用したオフポンプ冠動脈バイパス術 4枝を行った。左内胸動脈を左前下行枝に、橈骨動脈を第一対角枝に、右胃大網動脈を右冠動脈と左回旋枝の2ヶ所に吻合した。
僧帽弁形成術①
感染性心内膜炎による後尖の腱索断裂に対して形成術を行った。逸脱部は縫縮し、人工弁輪を装着した。
僧帽弁形成術②
前尖の腱索延長に対して人工腱索を設置した。
僧帽弁形成術③
バーロー症候群(Barlow's syndrome)に対して形成術を行った。後尖を縫縮し、前尖に人工腱索を設置した。
右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)
胸骨を切開しないため早期の社会復帰が可能となる。美容的な意義も大きい。心臓を右側から見ることになるため僧帽弁の手術ではたいへん視野が良好となる。
自己弁温存大動脈基部置換術(David手術)
大動脈基部瘤・大動脈弁閉鎖不全症に対してDavid手術を行った。自己の大動脈弁を温存しながら大動脈瘤を切除し、人工血管を大動脈弁に覆いかぶせるように縫着した。自己弁を温存することでワーファリンの内服から解放されることになる。
心臓弁膜症の外科治療
コンパス 平成29(2017)年春号43号(PDF)より。
代表的な2つの手術、僧帽弁形成術と大動脈弁置換術について解説しています。


金沢大学心臓血管外科との強力な連携
難易度の高い手術を成功させるには大学病院との連携は欠かせません。金沢大学心臓血管外科と緊密に連携をとり、右小開胸による僧帽弁形成術(MICS)や大動脈弁形成術の開発・普及に取り組んでおります。難易度の高い手術であっても、連携のもと当院で手術を行います。
近年、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)や僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル的僧帽弁形成術(MitraClip)といったように心臓弁膜症の領域でもカテーテル治療が積極的に行われるようになってきました。開胸することなく、心拍動下にカテーテルを用いて人工弁やクリップを心臓に留置するまったく新しい治療法です。年齢や体力の低下を理由に手術を諦めていた方に対する新たな選択肢となります。最新の治療法を積極的に取り入れてまいります。
ハイブリッド手術室を活用したハイクオリティな大動脈瘤手術
2009年よりステントグラフト治療に積極的に取り組んだ結果、手術総数が300例に到達し、2017年に福井新聞で紹介されるに至りました。2018年4月からは最新型の放射線透視装置を完備したハイブリッド手術室で手術を行うようになり、今まで以上に精度の高い治療を提供できるようになりました。当院は胸部ステントグラフト指導医が在籍する福井県唯一の施設であり、その債務は大きいと言えます。
対応可能な術式
- ステントグラフト治療
- 大動脈瘤破裂に対する緊急ステントグラフト治療 など
大動脈瘤にカテーテル
2017年8月10日の福井新聞より。
当科のステントグラフトを用いた大動脈瘤治療が紹介されました。
2022年にはステントグラフト手術は500例に到達しました。
胸部大動脈瘤治療にも低侵襲化の波
コンパス 平成28(2016)年冬号42号(PDF)より。
ステントグラフトを使用した大動脈瘤手術について解説しています。


間もなくスタート! ハイブリッド手術室
コンパス 平成30(2018)年春号47号(PDF)より。
2018年4月より運用を開始したハイブリッド手術室を紹介しています。


胸部大動脈瘤ステントグラフト治療
遠位弓部大動脈瘤に対してステントグラフト治療を行った。大動脈瘤が分枝の近くにあったため、あらかじめ右頚動脈から左頚動脈・左鎖骨下動脈にバイパスを作成し、ステントグラフトをより中枢に留置した。
腹部大動脈瘤ステントグラフト治療
造影剤アレルギーがあったため、炭酸ガスを用いて腹部大動脈瘤のステントグラフト治療を行った。ハイブリッド手術室の透視装置では、炭酸ガスであってもこのような鮮明な画像が得られる。
緊急ステントグラフト治療
腹部大動脈瘤破裂に対して緊急でステントグラフト治療を行った。ステントグラフトの留置により血行動態は安定した。経過とともに後腹膜血腫は消退し、大動脈瘤は著明に縮小した。
総合病院の強みを活かした治療、30の診療科による集学的治療
われわれの強みは何といっても総合病院であることにあります。循環器内科だけでなく麻酔科、放射線科、腎臓内科等と連携し、各分野で高い水準の医療を提供しています。スタッフ、設備の充実は総合病院の利点です。
連携科での主な実績
- 循環器内科医 8名、カテーテル治療 年間450件!
- 麻酔科医 6名、全身麻酔 年間3000件!
- 放射線科医 5名、カテーテル治療 年間300件以上!
- 腎臓内科医 4名、透析台数 32台!
診療(手術)実績
| 心臓血管外科手術実績(件数) | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 心臓・胸部大血管手術 (胸部ステントグラフト) |
85 (8) |
70 (7) |
79 (14) |
95 (24) |
88 (23) |
70 (18) |
91 (24) |
| 腹部大動脈瘤手術 (腹部ステントグラフト) |
51 (44) |
43 (37) |
48 (35) |
55 (37) |
40 (31) |
43 (36) |
67 (64) |
| 末梢動脈手術 | 26 | 20 | 19 | 16 | 27 | 17 | 19 |
| 末梢動脈カテーテル治療 | 5 | 2 | 7 | 11 | 9 | 5 | 12 |
| ペースメーカー手術 | 25 | 22 | 1 | 1 | 4 | 1 | 6 |
| 内シャント手術 | 148 | 123 | 125 | 155 | 158 | 135 | 140 |
| 下肢静脈瘤 | 52 | 13 | 16 | 19 | 22 | 22 | 25 |
| その他 | 15 | 16 | 15 | 21 | 25 | 23 | 25 |
| 合計 | 407 | 309 | 310 | 373 | 373 | 316 | 385 |
対象疾患名
- ①虚血性心疾患
狭心症、心筋梗塞、左室瘤など
- ②心臓弁膜症
大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症など
- ③不整脈
洞機能不全症候群、房室ブロック、心房細動、心室頻拍など
- ④先天性心疾患
心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存症、ファロー四徴症など
- ⑤大血管疾患
大動脈解離、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、大動脈損傷など
- ⑥末梢動脈疾患
閉塞性動脈硬化症、バージャー病(閉塞性血栓血管炎)、末梢動脈瘤など
- ⑦その他
心臓腫瘍、心内血栓、心タンポナーデ、収縮性心膜炎など
施設認定
- 心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設
- 外科専門医制度修練施設
- 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
- 胸部および腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設











