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陽子線で治療できるがん
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- 膵臓がん
- 大腸がん(術後局所再発)
- 肺がん
- 脳・脊髄腫瘍
- 食道がん
- 転移性腫瘍
- 陽子線による乳がん治療の臨床試験
膵臓がん
膵臓がんの特徴
膵臓は食物の消化を助ける消化酵素を分泌する外分泌腺の機能に加え、インスリンやグルカゴンといった血糖をコントロールするホルモンを分泌する内分泌腺の役割も担っている、生命活動に不可欠な臓器です。
膵臓は、後腹膜(背中側)にあるため、健康診断などの検査では、病気の存在に気づかれにくい場合があります。このため、膵臓がんは早期発見が難しく、発見時にはすでに進行した状態であることが多く、治すのが難しい病気の1つです。
手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法を組み合わせた治療により治療成績は向上しつつありますが、いまだに死亡率の高い疾患です。
膵臓がんの治療法
膵臓がんの切除が可能と判断される場合には、手術療法を行います。
外科的切除が困難と判断されたものの、病変が局所にとどまっている場合には、化学放射線療法(抗がん剤+放射線治療)が選択され、多臓器への転移がある場合は、化学療法が主体となります。
膵臓がんの陽子線治療
陽子線治療の適応
以下の条件を満たす場合に適応となります。
- 病理学的に、もしくは、臨床的に診断された膵臓がんであること
- 実質臓器への転移(遠隔転移)や遠隔リンパ節転移がないこと
(ただし、膵周囲のリンパ節転移は適応となる場合があります)
照射回数・治療期間
通常、25~33回、5~7週間で治療を行います。照射回数は、がん病巣の大きさ、位置、全身状態など、様々な要素を考慮して、適切な回数を医学的に決定します。
膵臓は呼吸によって動くため、呼吸の一定のタイミング(息を吐いて、次に吸い始めるまでの期間)を狙って陽子線を照射する「呼吸同期照射」を行います。
治療費
膵臓がんの陽子線治療は、公的医療保険の対象となります。
※ただし、遠隔転移がなく、手術による根治的な治療が困難なものに限る
陽子線治療に伴う有害事象(副作用)
治療期間中に照射部位の皮膚炎(日焼けのような変化)、倦怠感が生じることがあります。また、併用した抗がん剤の副作用に加え、治療後少し時間がたってから照射範囲内に腸炎、腎機能低下、肝機能低下、消化管出血・穿孔といった副作用が出現する場合がありますので、各専門医師と連携して注意深く対応しています。
