放射線科

放射線科の紹介・特色

放射線科データ

正確な画像診断と高度なIVR24時間対応

CTMRを中心とした画像診断と循環器および脳神経領域以外のIVRInterventinal Radiology)を担当しています。

画像診断部門

最新機器を駆使した正確な診断を、迅速かつ柔軟な体制で実施しています。

即時読影とレポート発行
 当科では毎日平均280件の読影レポートを発行しています。院外からの画像診断予約は地域医療連携推進室を通じ予約できますが、全ての検査がご希望の日時に実施可能で、緊急検査にも対応しています。緊急時には地域医療連携推進室に連絡し、すぐに患者さんに当院受診をご指示ください。救命救急センター搬送患者と同様の対応が可能です。当院では平成16年5月以降の全発行レポートと画像データが画像診断システムサーバー上に保管されており、瞬時に比較読影も可能です。

最新鋭の画像診断機器
 3台のCT(Siemens社製64列2台、Toshiba製320列)と2台のMR(3Tおよび1.5T GE社製)、血管造影装置として心臓用および疾患用(コンビームCT付き)にフィリップ社製2台と東芝製IVR-CTの3台が導入されています。平成30年4月にはフィリップ社製Azyrion7を導入したハイブリッド手術室が完成しました。血管造影室およびハイブリッド手術室で操作性が統一されており、どの機器においても24時間迅速な検査が可能です。

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AI画像診断支援および読影レポート管理システムの導入
 2021年3月には画像診断システム(PACS)を全面更新いたしました。画像データ保管サーバーをさらに増強した他、待望のA I画像診断システムをもつSynapse SAI Viewerを導入いたしました。このViewerは専用の支援サーバーを持ち、画像診断が終了後からすぐに肺結節の検出、臓器認識とラベリングなどを自動で開始します。また以前の蓄積データを利用し、骨については常にサブトラクション処理がなされており、撮像範囲内に出現した骨濃度変化(骨転移に出現など)を自動で検出し警告できます。読影時にはこれらの支援結果を自由に参照することで、見逃しのないより精度の高いレポートが作成可能です。さらに長く問題とされてきた読影レポートの未読・既読管理につきましても、常時監視から未読および重要レポートについて電子カルテ画面に警告も行われ、読影レポート参照率は飛躍的に向上しました。

IVR部門

“IVR-CT”装置を使用し高度な治療を安全に行っています。また救急症例にも迅速な対応が可能です。

血管系IVR 
 心臓・末梢血管( 循環器内科担当)、頭部(脳神経外科担当)以外の全身を担当しています。肝腫瘍に対する肝動脈化学塞栓術の他、全ての部位の血管造影手技を用いた止血術を行います。救命救急センターからの緊急止血術などの依頼も多く、骨盤骨折をはじめとする全身の外傷に対する止血術、院内外からの様々な出血に対する止血やドレナージ術を行っています。危機的産科出血に対する止血術にも24時間対応できます。副腎静脈サンプリング(AVS)、BRTOといった特殊手技にも十分な経験があります。

非血管系IVR
 IVR-CT装置(県内では2台が稼働)を用いて、全身のドレナージ術、画像(CTおよび超音波)ガイド下生検術、胸腔鏡下肺切除術前マーキングを行います。使用するIVR-CTは開口径90cmと、現在稼働中のものでは世界最大で、様々な手技に対する自由度が大きく、高度かつ困難なIVRを可能にしています。 

ステントグラフト関連IVR
 平成22年1月より心臓血管外科と共同で開始した腹部大動脈瘤ステントグラフト治療も、現在では胸部領域まで適応を拡大。破裂例に対する緊急ステントグラフト留置術も24時間対応しています。平成30年4月からは待望のハイブリッド手術室が装備され、充実した周辺器具と共にさらなる治療成績の向上を目指しています。またステントグラフト治療後に一定頻度で発症するエンドリークに対する経カテーテル治療についても、積極的に取り組んでいます。

実績データ

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読影カンファレンス
カンファレンスの様子
 カンファレンスの様子(

 どの施設でもカンファレンスシステムと部屋の確保は大問題です。大画面は使いたいがプロジェクターは解像度が問題、画像と電子カルテは瞬時の参照は必須で、病理や検査などの部門システムもすぐに参照したいし、その速度も重要です。当院では、この環境を放射線科読影室に実現しています。高速な読影端末と電子カルテを直接大画面液晶モニタに出力し、各部門はレポートシステムから各部門システムを瞬時に呼び出します。ノートパソコンの他、端末からも入力が可能です。また現在行われている室内のモニタ画面を出力することもでき、カンファレンス中に実際の手技に参加することも可能です。室内の間仕切りも可動式としており、大人数のカンファレンスでは拡張も容易です。肝胆膵、呼吸器や婦人科といったカンファレンスの他、院外のカンファレンスにも積極的に使用されています。

 DICOM画像と個人情報

 電子カルテあるいはからモニタ上に表示される画像自体にも個人情報が含まれています。一見何も個人情報が表示されていない画像にも重要な個人情報が内包されています。医療画像はと呼ばれる規格で通信、保存されます。放射線科データこれはコンテナフォーマットと呼ばれ、画像データの他に“タグ”とよばれる患者さんの個人情報、撮像された病院名(住所まで)や操作した放射線技師名までの多くのデータが含まれています。従って画像を扱う場合には、何も個人情報を表示されていない画面をなどの静止画像として扱うのが安全です。当院からお渡しする画像データもDICOM規格の他、画像として個人情報を消してお渡しする事ができます。

対象疾患名

画像診断部門
●全身全ての臓器、疾患が対象となります。各領域とも、院内他科の専門医と協力して診断を行います。  

IVR部門
●全ての部位の止血術、腫瘍に対する塞栓術、画像ガイド下生検、ドレナージなどを行います。

施設認定

●日本医学放射線学会 放射線科専門医総合修練機関
●日本IVR学会専門医修練施設
●放射線科専門研修プログラム基幹病院

医師紹介

外来担当医師表

(※)当院では、新型コロナウイルス感染防止のため職員のマスク着用を徹底しております。
   掲載の写真は2019年11月の撮影です。