福井県立病院

全身の血管治療を行います

カテーテルによって冠動脈、末梢動脈、シャント血管を治療します。不整脈もカテーテルで治療します。 

専門施設で集学的な医療

　平成28年4月に開設した「脳心臓血管センター」は、公的病院では数少ない専門施設です。高齢化に伴い増加してきた全身の動脈硬化性疾患に対して、脳血管、心臓・大血管、末梢血管病の集学的な医療を提供しています。当センターでは脳神経外科、心臓血管外科、循環器内科の３科の医師が協力して、患者さんの病状に応じた最適な医療を行っています。

体に負担の少ない治療・手術

　当科では、平成9年にいち早く手首（橈骨動脈）からの冠動脈形成術を行うなど、患者さんに負担の少ない術式を取り入れてきました。現在では、ロータブレーター、ダイヤモンドバックによるアテレクトミーも行っており、侵襲性を減らすよう努めています。また下肢閉塞性動脈硬化症で高度石灰化病変に対する末梢動脈疾患の動脈形成術も、クロッサーなどを導入し、難治症例にも対応しています。透析症例へのブラッドアクセスに対する血管形成術も行っています。

豊富な不整脈治療法

　不整脈治療では、発作性上室性頻拍や頻脈性心房細動などの頻脈性不整脈に対する三次元カラーマッピング使用のカテーテルアブレーション、致死的不整脈である心室頻拍・心室細動への植込み型除細動器移植術を行っています。特に心房細動については令和2年度よりクライオバルーンを用いたアブレーションにより短時間に安全な治療を行っています。難治性の重症心不全に対する心臓再同期療法としての両心室ペースメーカ移植術も行っています。