歯科口腔外科
歯科口腔外科の紹介・特色
口腔外科は口に関連する病気の中でも、主として手術療法の対象となるものの診断と治療を行う診療科でございます。具体的な部位としては、口唇、頬、軟口蓋、舌、口底、硬口蓋などの柔らかい組織(軟組織)と上・下顎骨および歯の硬い組織(硬組織)に大別されます。そのほか、顎関節や唾液腺および所属リンパ節も診断治療対象となります。
かかりつけ歯科医院では対応困難な外科的処置を中心に、総合病院の特性を活かして入院全麻下での手術を積極的に行っております。様々な病気をお持ちの患者さんに対しては、院内他科と連携を図りながら、入院下で安全に治療を行っております。
上記のようなかかりつけ歯科医院では対応困難な患者さんの診療を専門に行っているため、一般的な歯科治療(むし歯、歯槽膿漏(歯周病)、入れ歯、歯のかぶせ物や詰め物など)は行っておりません。そのような治療が必要な患者さんに対しては、地域の歯科医院の先生方にお願いしております。
緊急処置を除いて、初診日当日の外科処置は行っておりません。
また、紹介状を持参されない場合は、治療状況の確認等のため検査や治療が遅延いたします。かかりつけ医からの紹介状をお持ちください。
診療(手術)実績
- 歯科医師3名、歯科衛生士4名、クラーク1名の診療体制です。
- 月曜日~金曜日の午前中(8:30~11:30)は外来一般診療を行っています。
- 火曜日の午後は中央手術室にて全身麻酔での口腔外科手術を、月曜日・水曜日・木曜日・金曜日の午後は歯科口腔外科外来にて局麻下の口腔外科手術を行っております。
- 骨折等の外傷については、上記にかかわらず必要に応じて緊急手術を行っております。
- 時間外や土日祝日に関しましては、当番制として24時間365日対応できる体制を構築しております。
対象疾患名
- 親知らずなどの顎の骨の削除を伴うような難しい抜歯
- 歯が原因の蜂窩織炎や膿瘍などの重篤な感染
- 上下顎骨の骨折や歯の脱臼・破折などの外傷
- 口の中にできた良性・悪性のできもの(口腔腫瘍)
- 顔面非対称や下顎前突・後退、上顎前突・後退などの上下顎骨の変形による顎変形症
- 心臓病や糖尿病、血を止まりにくくする薬を内服されている方などの有病者の外科処置
- 顎の関節の音や痛み、口が開けにくくなる顎関節症
- 顎の骨やくちびるに袋状の病変ができるのう胞
- 口の中の粘膜が白色や赤色、びらん・潰瘍などができる口腔粘膜疾患(白板症等)
- 口腔乾燥症・口腔乾燥感
- 舌痛症や口腔灼熱感(Burning mouth sydrome)、味覚障害や口腔心身症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 様々ながんの手術や放射線治療、抗がん剤治療前後の患者さんに対する口腔ケアや周術期口腔機能管理
- 外傷や腫瘍切除・摘出後等の骨増生等を伴う歯科インプラント治療(すべて自費での対応となります。)
ご紹介を頂ける先生方へ
ご紹介いただいた患者さんは、当院受診時に一度パノラマ撮影を実施させていただきます。参照画像をご提供いただける場合は、印刷画像、フィルムおよびCDデータのご提供のいずれの方法でも結構です。