感染症内科

感染症内科の紹介・特色

 未曾有の事態となった新型コロナウイルス感染症の世界的大流行を経て、今や感染症マネジメントは医療機関のみならず、行政においてもトップリスクマネジメントの一つとなっています。
 この経験から、県内の第一線に立つ感染症病院として、当院も令和6年4月から感染症内科を開設することとなりました。この診療科の特色と取り組みは以下の4点となっています。
 

特色と取り組み

1.感染症・院内コンサルテーション(診断・治療に難渋する感染症や重症感染症に対する提案・支援)

 当院では、これまでも感染症に精通した各診療科の医師、感染症や感染制御に関するさまざまな資格を有する看護師、薬剤師、臨床検査技師による感染制御チーム(ICT)から院内感染対策への助言・指導が行われていました。さらに平成28年からは、抗菌薬適正使用による治療を推進するため、Antimicrobial Stewardship Team (AST, 抗菌薬適正使用支援チーム)が毎朝、血液培養陽性例に対して、感染臓器の評価、抗菌薬の適正使用について提案・助言を行っていました。
 そして今回、一般的な感染症に加え、重症感染症、特殊な感染症や診断・治療に難渋する感染症に対して、感染症指導医・専門医が感染症診療の提案や支援を行います。各診療科から対診・コンサルテーションを受けています。(原則、入院患者のみで、外来からの紹介患者は受付けません。)
 

2.専門感染症診療

 新型コロナ感染症の流行初期には、専門家として感染症専門医・指導医が中心となり、感染制御・対策も含め、感染症診療に当たりました。
 その他としてデング熱など蚊媒介感染症に代表される輸入感染症、肺結核に代表される抗酸菌感染症の診療を行っています。
 

3.渡航ワクチン外来(一般、小児、妊婦健診のワクチン接種は各科外来となります。)

 主に海外渡航を予定されている方を対象に予防のためのワクチン接種・予防薬の処方を行う完全予約制の外来です。
 海外には日本にない感染症がたくさん存在します。なかには、治療法がまだ確立されていないもの、命に関わるものもあります。そこで、ワクチンや薬などによって病気を予防することが重要です。
 接種するワクチン・予防薬は、旅行先、滞在期間、滞在の目的によって異なります。厚生労働省検疫所「FORTH」のホームページで接種するワクチンの目安や、地域別情報などが掲載されていますので、ご参照ください。
 最終的には、小児期からのワクチン接種歴をもとに医師とご相談の上、接種するワクチンを決定します。必ず、過去のワクチン接種記録(母子手帳など)を持参してください。
 ワクチンによっては、免疫獲得までに複数回の接種が必要となることがあります。渡航が決まり次第早めにご相談ください(なるべく渡航日の1か月以上前)。
 外来は月曜午前、水曜午前に実施しております。詳しくは、感染症内科外来へお問い合わせください。
 予約方法:月曜日から金曜日の9時から16時の間、電話でご予約を受け付けております。(国民の祝日および年末年始を除く)

≪渡航ワクチン外来を受診される方へ≫
 

4.感染症専門医育成

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、本邦における感染症専門医の不足が顕在化しました。2023年12月10日時点で、全国の感染専門医は1,764名、福井県はわずか12名のみとなっており、早急な専門医育成が必要となっております。
 当院は感染症専門医・指導医が2名常勤しており、日本感染症学会・認定研修施設となっています。
 

診療体制・担当医
午前 小嶋 山口航
午後
 
施設基準・学会認定
  • 日本感染症学会・認定研修施設   
感染症病床
  • 第一種感染症病床2床
  • 第二種感染症病床2床
  • 結核病床(第二種)6床
  • 感染症病床22床
  • 感染症HCU4床
設備
  • 核酸同定検査(Near法、LAMP法、TRCReady、GeneXpert )
  • 質量分析装置(令和6年導入予定)
  • 病棟でのグラム染色

    医師紹介

    外来担当医師表