脳心臓血管センター

脳心臓血管センターの紹介

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 福井県立病院では、平成28年4月に、循環器科、心臓血管外科、脳神経外科が一体となって全身の血管病の包括的治療に取り組むために、脳心臓血管センターが開設されました。

 厚生労働省の医療統計によると、がん、心疾患、脳卒中が我が国の3大死因疾患として長年君臨しています。しかも、これらの疾患の患者数は年々増加し続けています。脳卒中や心疾患は、死に直結する怖い血管の病気ですが、生存しても、しばしば重い後遺症が残ります。介護度の高い(要介護3以上)患者さんの原因疾患は脳卒中が3割、認知症が2割を占めています。寝たきり状態の原因の第1位は脳卒中です。簡単にはPPK(ピンピンコロリ)とはいかないのが現実です。そして、家族には長期間にわたる様々な種類の負担がかかります。特に、患者さんの配偶者が大変な苦労を強いられることになります。
 血管が病気を起こす原因は動脈硬化が大部分を占めます。血管は体中を巡っていますが、病気になりやすい部位は決まっています。頭から順に、脳血管、頚動脈、冠動脈、大動脈、下肢血管です。原因が同じであるだけに、約3割の患者さんは、病気の血管が複数あります。最初は脳卒中になり、つぎは心筋梗塞になるという具合です。
 血管の病気に対する治療法は、薬剤治療、血管内カテーテル治療、外科手術治療があり、患者さんの病態に応じて最も適切な方法を単独あるいは組み合わせて行うのが、今日では最も進んだ方法です。しかし、頭からつま先に至る全身のすべての血管に対して、スムーズにチーム医療を行うことができる病院は、全国でも極めて限られています。
 高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙が血管病危険因子です。不安のある方は、ぜひ紹介状を持って、窓口である脳心臓血管センター 循環器科にお越し下さい。

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