放射線室

放射線室

 放射線室は画像検査、放射線治療などの分野で組織的に業務を担っております。

 スタッフである診療放射線技師は、各診療科の必要な画像を提供したり、病気を治すため、または苦痛を軽減するための放射線治療を行っており、放射線の安全管理、各種放射線機器の精度管理等を万全に行えるよう、常に技術研鑚して多くの認定資格も取得しております。

 当院の放射線部門は、医療被ばく低減施設第13号(日本診療放射線技師会認定)に認定されています。この認定は施設として医療被ばく低減への取り組みを客観的に評価するもので、当院の取り組みが高く評価されたものです。 画像

 また、チーム医療の一員として、常に患者さまや県民の皆さまに納得して頂ける医療の提供を心がけておりますので、医療現場などで放射線に関して疑問を持たれた方は、ご遠慮なく診療放射線技師にお尋ねください。また医療放射線の被ばく相談も行っておりますのでお申し出下さい。

スタッフの認定資格(令和6年4月1日現在)

診療放射線技師

32名

第一種放射線取扱主任者 6名
放射線治療専門放射線技師 7名
医学物理士 2名
放射線治療品質管理士 1名
作業環境測定士 2名
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 7名
磁気共鳴(MR)専門技術者 1名
放射線管理士 5名
放射線機器管理士 3名
医用画像情報精度管理士 1名
放射線被ばく相談員 1名
臨床実習指導教員 2名
PET認定技師 5名
血管撮影・インターベンション認定技師 1名

お知らせ

 ・令和6年4月、 MRを更新しました。

   ・令和3年10月、乳房用Ⅹ線撮影装置と乳腺バイオプシー装置を更新しました。

 ・令和2年4月、「診療用放射線の安全利用のための指針(福井県立病院)」を策定しました。

 ・令和元年9月、「医療被ばく低減施設」の認定更新をしました。

検査の紹介

一般X線撮影検査
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DR CALNEO PU/ CALNEO HC(富士フィルム)
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VELOCTY U(富士フィルム)

 FPD(フラットパネルディテクタ)はスクリーン-フィルム系に代わる最新のX線検出器で、より優れた画像が得られる装置です。
 またX線エネルギーを間接デジタル変換し、フィルムなどの入れ替えなしでそのまま画像データを送信するので、撮影から画像出力までの時間が大幅に短縮されています。さらに従来のシステムより少ない線量で撮影できるため患者さんの被曝も低減しています。

Ⅹ線TV検査
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VersiFlex VISTA 2台

(富士フイルムヘルスケア)

画像胃の写真 画像大腸の写真
消化管は通常、単純透視や単純撮影ではX線像として認めることができません。そこで、バリウムなどの造影剤を用いてその陰影像から管壁や内腔の状態を判断します。

 Ⅹ線TV装置は、身体の動きや状態を透視像でリアルタイムに見ながら、最適な画像を撮影する装置です。主な検査としては、消化管造影検査、骨折などを整復するための整形外科的検査、内視鏡を併用する検査です。 

 当院のⅩ線TV装置は、FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しているものもあり、従来の装置と比べ低線量での検査が可能で、より質の高い画像を提供しています。

CT検査
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Aquilion ONE  320列Area Detector 搭載(Canon)

3D医用画像処理ワークステーション ziostation2

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SOMATOM DefinitionAS (シーメンス社)2台

3D医用画像処理ワークステーション VINCENT

画像頭部CT 画像脳血管3DCT
画像心臓CT 画像大血管CT

 CT検査は種々の角度からX線を照射し、人体を通過したⅩ線量を測り、コンピュータを使って輪切り断面を画像化する検査です。ベッドの上に横になって頂き、大きなドーナツ型の機械に入っていきます。検査時間は、撮影部位や内容により異なりますが、5~15分程度です。MDCTと呼ばれる最近の装置では、一回転で複数の断面の情報を得ることができるため、広範囲の細かな病気の画像を短時間で得ることができるようになりました。
 当院では320列、64列が2台の計3台のCTが稼働し、予約検査のみならず当日検査や緊急検査、心臓CT、肺検診などにも対応しています。

320列CTについて

 2012年に導入された320列CT装置では、Ⅹ線を測る検出器が体軸方向に0.5mm×320列(総検出器幅160mm)あるため、1回転最短0.35秒の短時間の撮影で160mmの範囲の撮影が可能です。脳や心臓などの160㎜以下の臓器では、検出器が1回転することで全範囲をスキャンする事も可能です。また撮影時間が短くて済むため、息を止める事が難しい患者様でも歪みの少ない画像が得られ、さらにX線被曝線量と造影剤使用量の低減が期待できます。
MRI検査
3TMR

SIGNA™ Architect - AIR™ IQ Edition 

3T(GEヘルスケア ジャパン)

3D医用画像処理ワークステーション ziostation2

MR Ingenia Elition3.0T X (フィリップス ジャパン)

画像頭部MRI 画像脳血管(MRA) 画像腰椎MRI 画像MRCP

 MRI(Magnetic ResonanceImaging)は、大きな磁石による強い磁場とFMラジオに使われているような電波を使って、体の断層画像を得る検査です。CTとの大きな違いは、X線を使わない画像診断です。
 令和6年4月に新しく3T装置を導入し、より詳細な検査を行うことが出来るようになりました。また、開口径のより広いワイドボアを採用しています。身体の大きな方、狭いところが苦手な方にも対応することが可能です。

血管撮影検査
画像 AlluraClarityFD10/10(フィリップスエレクトロニクスジャパン)心臓用
画像 AlluraClarityFD20/20(フィリップスエレクトロニクスジャパン)頭部用
画像 Infinix Celeve-I INFX-8000C(アンギオ装置)腹部用

Aquilion TSX-201A(CT装置)(東芝メディカル)

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ハイブリッド手術室

Azurion 7M20(フィリップスエレクトロニクスジャパン)

画像左冠状動脈 画像右冠状動脈
画像 ステントグラフト治療後(DSA)

 腕や足の比較的太い血管からカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、心臓や脳、腹部の血管など選択的に挿入し、その先から造影剤を注入し、造影された血管の走行状態、病変まで撮影、治療を行います。

 心臓用、頭部用、腹部用(+IVRCT)、ハイブリッド血管撮影装置の4台の装置が稼働しており、緊急検査・治療にも対応しています。

RI検査
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GCA9300R(キャノンメディカル)

SPECTCT Symbia Pro.specta (シーメンス)
令和5年3月更新
画像 脳血流解析
画像 心筋血流解析
画像 骨シンチ

 微量の放射性同位元素(アイソトープ)で目印をつけた薬を静脈注射したり飲むことにより、その薬が特定の臓器や組織に取り込まれ、そこで放射線(γ線)を出します。その放射線を特別なカメラ(ガンマカメラ)で撮影し、その分布を画像にします。当院では2台の装置が稼動しています。

検査件数(件)
令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
一般撮影 66,590 55,717 61,311 64,469 64,950
TV検査 2,564 1,809 2,156 2,349 2,192
血管造影 1,508 1,336 1,507 1,457 1,598
CT検査 30,568 27,569 30,442 32,471 31,450
MR検査 12,287 10,460 11,049 11,651 11,462
RI検査 909 830 827 744 784
PET検査 698 554 572 609 597