乳房X線撮影(マンモグラフィ)

乳房Ⅹ線撮影(マンモグラフィ)

 乳がんに罹る人の数は年々増加しており、わが国では現在、約11人に一人が乳がんになるといわれています。マンモグラフィは乳がんの診断に有効な検査法で、乳房のほとんどの病気を見つけることができます。乳がんは早期に発見すれば治る病気であることから、市町村による住民検診にもマンモグラフィが取り入れられています。

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 乳房はやわらかい組織でできているため専用の装置で撮影します。乳房にでき画像る病変をほとんどみつけることができ、しこりとして触ることができない早期の段階での 発見 も可能です。検査では触診だけでは判りにくい病変を画像化するために、乳房を圧迫し均等な厚みにして撮影します。

 なお、当院の装置は「NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構」の精度管理の線量・画質基準を満たす施設認定を受けています。撮影は女性のマンモグラフィ撮影認定放射線技師が担当しますのでご安心ください。

当院のマンモグラフィ装置

 トモシンセシス搭載デジタルマンモグラフィ装置 AMULET Innovality(富士フイルム)

 FPD搭載バイオプシーガイダンスシステム  Affirm(ホロジックジャパン)

トモシンセシス搭載ディジタルマンモグラフィ装置

 この装置は、最小画素サイズが50μmと画像非常に小さく、微小石灰化の描出能に優れています。また、撮影線量を従来の撮影より約30%低減できます。さらに、トモシンセシス機能を搭載しています。トモシンセシスとはX線管球が移動しながらX線を照射し、複数の位置から撮影した画像を合成して、乳房全体を1mm間隔の画像で表すことのできる機能です。従来のマンモグラフィでは発見が難しかった乳腺に重なった病変が分離されるため、より詳しく観察することができます。

 また診断された画像は、診断レポートともに各科へ転送されるとともに画像サーバに保管することができ、再検査や翌年のマンモグラフィ撮影の際にも容易に取り出して比較することが可能です。

FPD搭載バイオプシーガイダンスシステム (マンモトーム)

画像  当院では、患者さんの負担を少なくし確実に行うために、腹臥位式乳房生検用専用撮影装置を用いています。この装置は、撮影された画像がすぐに位置決め用モニタに表示され、目的の石灰化を確認後位置決めを行い、その位置を装置に転送します。

 また患者さんは寝たままの状態で検査を受けることができるため、無理な体位の保持が必要ありません。この装置を用いることにより、これまでより検査時間が短く確実に組織を採取することができ、検査を受けられた方からも、大変楽な検査であったと言う感想をいただいています。

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