医薬品および医療機器は、医薬品医療機器等法に基づき、厚生労働省が承認した使用方法に従って使用することが求められます。しかし、患者さんの病状や治療の必要性に応じて、承認された内容とは必ずしも一致しない方法で使用する場合(適応外使用)があります。これは、標準治療では十分な効果が得られない場合や、緊急性が高く迅速な対応が必要な場合など、医学的に必要と判断された際に限り実施されます。
当院では、こうした適応外使用を行う際、院内の「倫理委員会」において、使用の必要性、有効性、安全性などを審議し、承認を得たうえで実施しています。
説明・同意の原則とオプトアウトについて
通常、適応外使用を行う場合には、医療者が文書または口頭で患者さんまたはご家族に説明し、同意を得ることを原則としています。
ただし、科学的根拠が十分にあり、倫理的な問題が極めて少なく、患者さんにとって有益であると判断される使用については、病院として例外的に文書または口頭による説明・同意取得を簡略化し、当院ホームページ上でその内容を公開することで、患者さんの同意を得たものとみなす「オプトアウト方式」を採用しています。
この方法により、患者さんの権利を尊重しつつ、迅速かつ安全な医療提供を可能にしています。
個別の承認内容について詳しくお知りになりたい場合や拒否する場合は、下記のお問い合わせ、あるいは担当医までお知らせください。
承認された医療の一覧
承認日 | 内容 |
令和7年9月25日 | 高濃度注射用カリウム製剤による低カリウム血症の補正 |
問い合わせ窓口
福井県立病院 倫理委員会事務局(経営管理課内)
最終更新日:令和7年9月25日