第27回日本救急医学会中部地方会学術集会 会長あいさつ
会長あいさつ
第27回日本救急医学会中部地方会 会長
福井県立病院 救命救急センター主任医長
前田 重信
この度、第27回日本救急学会中部地方会学術集会を2024年12月6日(金)から7日(土)の2日間に渡り、A O S S A(アオッサ:福井市)、並びに福井県立病院で開催させていただくこととなりました。また8日(日)にはポストコングレスコースを福井県立病院で開催いたします。
本学術集会の開催にあたり、代表理事をはじめ学会役員、全ての会員と関係者の皆様に深く感謝いたします。
さて、我が国の救命救急センターは昭和52年より整備され始めましたが、その中で福井県立病院救命救急センターは、昭和58年、日本の高度成長期・人口増加期に開設されました。
日本の医療を取り巻く環境はこの40年間で大きく変化いたしました。開設当初は交通事故による受傷者など、24時間眠らない社会への対応を求められましたが、超高齢化社会へ突き進む現代においては、誤嚥性肺炎、尿路感染症、転倒による骨折、脳卒中などが救急患者の大部分を占めるようになってきております。
このような状況を踏まえ、本学術集会のテーマは<ERの過去、現在、未来>といたしました。時代のニーズに合わせて、持続可能な救急医療を目指し、我々医療従事者も変化していかなければなりません。救急医療に関わる多職種の方々に是非ともご参加いただき、各々の目線からこれからの救急医療の在り方について活発に議論する場となりますことを期待しております。