陽子線治療では、目的とするがん病巣に陽子線を集中して照射し、周囲の正常組織への照射線量を少なくすることができるので、がん治療成績の向上と副作用の低下が期待できます。
当センターの治療基準は、これまでの陽子線治療の報告等を参考にして、手術に匹敵するような治療成績を得ることができることを考慮した条件に設定しています。
患者さんの陽子線治療の適応に関し、まずはチェックシートに必要事項を記入して、当センターにお送りください。
治療基準をすべて満たしており、陽子線治療の適応がある場合
- 紹介状(患者情報提供書)と、画像検査データ、検査データ等を一緒にお送り下さるか、患者様にお渡しして、陽子線センター受診時にご持参くださるようにしてください。
(陽子線治療の適応が明らかな場合には、事前のチェックシートの送付は特に必要ではありません。) - 受診希望をご連絡いただければ、折り返し、受診予約日時等をご回答いたします。
治療基準を満たしていないなど、陽子線治療の適応が不明確な場合
- ファックス等でチェックシートをご送付ください。
- 折り返し、当センターより陽子線治療の可否を返信いたします。
- 陽子線治療が「可」の場合は、受診希望をご連絡いただければ、折り返し、受診予約日時等をご回答いたしますので、紹介状(患者情報提供書)と、画像検査データ、検査データ等を一緒にお送り下さるか、患者様にお渡しして、陽子線センター受診時にご持参くださるようにしてください。
- 陽子線治療が「否」の場合でも、患者様やご家族の希望により、当センターの医師から、直接、陽子線治療について説明することができます。その場合、セカンドオピニオンとして対応いたしますので、ご連絡ください。
治療基準
一般的条件
- 治療中(20分から30分程度)は、治療体位が保持できること。
- 病名・症状が告知されており、陽子線がん治療を受けることに同意していること。
- 治療部位に放射線が照射されていないこと。
- 照射部位に照射困難と思われる活動性または難治性の疾患を有さないこと。
- その他、陽子線治療に際し、適切でないと判断される疾患を合併していないこと。
疾患別の適応については、こちらをご覧ください。